建築散策・第2回【小樽の建築物】

エイト設計
2025/09/18

こんにちは、エイト設計建築部です😊

今回は小樽市役所本館の外観についての印象をお話しようと思います。
市庁舎は小樽公園近くの、花園2丁目に所在しています。本館は鉄筋コンクリート造3階建で、外壁はタイル貼り、正面の車寄せは花崗岩積みでボーダーにコリント風の装飾(写真1枚目・2枚目)を施しています。

正面2階から3階に配された付け柱(6本)にはコリント式風柱頭飾り(写真3枚目)を施しています。

正面内部の荘重な中央階段と奥のステンドグラス(写真4枚目)も印象的でした。

又、本館と奥の執務棟をつないでいる渡り廊下は鉄骨造アーチトラスでおしゃれに纏めています。(写真5枚目)

建物は全体的にクラシックとモダンを併合した優美なデザインかな?と感じました。小樽市内には市庁舎本館のような古代ギリシャ風の柱をもった歴史的建物がいくつも保存されています。

ちなみに、ギリシャ建築の柱は主に3種類に分類(下記の図)されています。

・ドーリス式:柱頭に装飾が無い。(パルテノン神殿)
・イオニア式:柱頭の装飾が羊の角とかイオニア海の波をイメージしているなど云われています。(遺跡写真6枚目)

・コリント式:アカンサス(コリント地方)の葉をイメージした装飾があります。(遺跡写真7枚目)

※従来から日本銀行券の表裏に印刷されている葉っぱをかたどった模様はアカンサスの葉といわれています。身近なところにも存在していたことに驚きました。ぜひお持ちの紙幣を見て確かめてみてください😊