株式会社エイト設計

温熱環境について

機械設備
2025/05/02

こんにちは、エイト設計です!
会社の目の前にある大通公園では桜が咲いており、昼は暖かい季節となりました🌸

今回は空調で得られる【温熱環境】の中でも、設計事務所が設計する上で一般的に用いられる【温熱環境】についてご説明します!

まず初めに、室内を快適に過ごすために必要な条件の中に温熱6要素というものがあり、これらが大事になります。

温度:空気の温度(室温)
湿度:空気の水分量
気流:空気の動き(風)
輻射熱(放射熱):壁や床など、室内の表面から放出される熱
代謝量:人の活動量によって生じる熱量
着衣量:服装によって遮断される熱量

室内を快適にするもので温度、湿度、気流は何となくお分かりになるかと思いますが、放射熱や代謝量、着衣量についてはあまり馴染みのないものかもしれません。

放射熱で身近にあるものと言えば、電気ストーブやホットプレート(遠赤外線)でしょうか。また夏場に建物内が暑くなる原因は太陽の輻射熱により建物の屋根や外壁が熱せられ、それを受け屋根や外壁から輻射熱が建物内に放出されるからです。

また代謝量は、人が普段活動して発生する熱エネルギーのことです。座っている状態の代謝量より、筋トレなど激しい運動している状態の代謝量が大きくなると考えれば分かりやすいかと思います(熱血の人の近くに行くと感じる暑苦しさはこれかもしれません(笑))。

着衣量は衣服の断熱性能を表しており、背広の男性が1clo(クロ)という単位であらわされます。厚着をして身体が温まるのに伴い、cloの値も大きくなります。

そしてこの温熱6要素を加味して下記のように設計時の屋内条件が決められています。

※このほかに露点温度(結露が起きる温度)や絶対湿度など必要な情報はありますが、わかりやすい3点に絞りました。

この表の温度を参考にしていただくと、室内で快適に過ごしていただけるかと思います!

先ほどご紹介したように代謝量を増やすと暑く感じますので、丁度季節の変わり目である今時期に運動不足解消を兼ねて室内でできる筋トレなどしてみてはいかがでしょうか?暖房がすっかり不要なくらい温まるかもしれません🤗